RSG(ライフルドスラッグガン)のゼロイン~Tarhunt Blog 2

この国では銃火器に関する情報が乏しい。そのせいか、銃器の取り扱いや射撃技術に関して、様々な伝説があるように思う。特にハーフライフルに関する伝聞、伝説は多い。ハーフライフルとライフルは異なる特性のはずであり、そのまま技術体系を移植してはいけない気がしている。今回もTarhuntのブログから個人的にためになった記事をまとめたい。

RSGのゼロイン

ハーフライフルのゼロイン作法を聞いたことがない気がする。ハーフライフルもしくはRSGのために書かれた妥当性の高い情報はないだろうか。必ずしもこれがすべてではないと思うが、Tarhunt社はRSGカスタムバレルを自社製造するメーカーだ。信用に足ると思う。一つの意見だと断りつつ、まとめたい。

この話題に関するTarhuntのブログ記事は二つある。

要点のまとめ

  • サボットスラッグは重く低速で飛ぶので、50ydでゼロインすべし
  • 100yd位置での着弾点は弾道計算して求めるべし
  • 左手で先台を保持するのが大事
  • 射場と狩場はできるだけ同じレスト条件で射撃すべし
  • 練習大事
  • 100発以上撃てるスコープ大事

以下引用

Zeroing A Slug Gun

スラグガンは、スラッグ弾が超音速で飛行している間に、標的に衝突する距離でゼロイン(照準)する必要があります。ほとんどのスラッグ弾は、銃口距離 50 ヤードを少し超えると、亜音速になり、秒速 1220 フィート以下になるので、50 ヤードが理想的なゼロイン距離となります。また、50ヤードでゼロ調整をすることで、スコープのウィンデージ誤差を約60%軽減することができます。

多くの射手がよくやる近道は、100ヤードでゼロ調整をすることです。この距離では、いくつかの重要な要因が絡んでくるので、どんな場合でも正確なゼロ調整をすることができないので、これは重大な誤りです。スラッグガンを100ヤードでしかゼロ調整しない場合、スコープのウィンデージ設定がどの程度回転しているのかが分かりません。あなたの銃はその日の風向きのためだけに照準を合わせることになり、100ヤードでのゼロ点が6~20インチもずれてしまうことがあります。

50ヤード地点で、ターゲットの絶対的なデッドセンターを(集弾点が)2 3/4″の高さになるようにゼロ調整します…左でも、右でもなく、単純に2 3/4″高いところです。重力分を見ているので、100ヤードでデッドオンゼロとなります。使用する弾薬の弾道データを確認し、必要に応じて50ヤードで2 3/4”の高さにトゥルーゼロを射撃して調整し、100ヤードでデッドオングラビティゼロを実現します。

一度、50ヤードでゼロ調整した後、100ヤード、150ヤードで射撃し、風によるドリフトなどの負の要因が着弾位置にどのように影響するかを感じ取ることが必要です。100ヤードで完璧にホールドしていたものが、狙点より6~8インチもずれて着弾することがありますが、銃は50ヤードで正確にゼロ調整されているので、このドリフトはその日の風の影響によるものと考えてよいでしょう。風は、スラッグ弾のような大きくて比較的ゆっくり動く飛翔体に、多くの射手が思っている以上に影響を与えます。特に遠距離において、風速と風向による誤差をどのように補正するかは、DSG(訳注※Designatied Slug Gun:スラッグ専用銃)を使った狩猟や射撃で常に成功を収めたいなら、必ず学ばなければならない教訓です。

ライフリング銃身を持つDSGは、ライフル銃と同様の性能を発揮するとはいえ、ライフル銃ではないので、ライフル銃のようにゼロ調整をすることはできません。最速のスラッグ弾であっても、一般的なライフル弾に比べればかなり遅いのです。そのため、射撃時には左手でストックのフォアエンドに背圧をかけることが非常に重要です。そうしないと、結果的にスラッグガンの銃身がフロントレストから空中に飛び出し、スラッグ弾が銃身から出る前に、狙点が移動し、射撃のアライメントも崩れてしまいます。

例えば、100ヤードの距離で、マズルジャンプとウィンデージによる誤差をスコープで調整しながらゼロ調整をしたとしましょう。そのまま、フィールドでは銃のストックのフォアエンドに握りながら、100ヤードの距離から鹿を撃ちます。その射撃は低く当たるか、完全に外れる可能性が高いでしょう。多くの人は、銃や弾薬のせいにしがちですが、この場合、実際には方法論が真犯人なのです。考えてみてください! 正しい機材のセッティングを身につければ、いざという時に自信を持って射撃できるのです。

DSGで「100ヤードで1インチグループ」を撃つために必要なことは、以下の通りです。もし射手が…

・銃身に合ったサボット弾をたくさん見つけることができること。

・良いレストで射撃ができ、そのレストで上手く射撃する方法を学ぶのに必要な時間を費やしていること。

・100発以上継続的に使えるスコープを見つけることができること。 ほとんどのスラッグガン射手は、スコープの調子が悪くなっても見分けがつきません。

・ライフルは100ヤードでゼロインし、200ヤード、300ヤードで確認するのに対し、DSGは50ヤードでゼロインし、100ヤード、150ヤードで確認すると覚えておくこと。

・100ヤード以上の長距離を射撃するときは、必ず距離計を使用することを忘れないこと。

・100ヤードでスラッグを撃つ複雑な技術を習得するために時間を費やすことになるでしょう。例えば、時速10マイルの横風は100ヤードでスラッグを5〜6インチ移動させます。追い風になるとスラッグの着弾点が上に、向かい風になると着弾点が下に移動します。100ヤードで6~20インチというスラッグの動きが一般的であることがわかるでしょう。さらに、11月から12月にかけての鹿狩りで遭遇するような、時速15~17マイルの横風であれば、100ヤードで9~12インチ、150ヤードで24インチもスラッグを移動させることができるのです。

https://www.tarhunt.com/zeroing-a-slug-gun/

もうひとつ引用

Zeroing

質問:3インチのサボット弾に変えてからは、50ヤードで3インチ左に、約4インチの高さに着弾がずれました。私の質問は、1つのスラッグがより高い速度を持っていることで、これは予想されることなのでしょうか?ありがとう、そしてあなた方の製品を気に入っています。2 3/4弾では130ヤードまでよく鹿を捕獲しています。

回答:あなたが見ているのは、より高速、より重い重量、より高いトルクのスラッグでは正常なものです。高い着弾点は、同じ重さのスラグが280ft/secも2 3/4″の弾よりも速いことによる、より激しい反動に起因しています。(簡単に言えば、反動が増えて銃口が空中に高く飛び出すということです)

左側に集弾するスラッグは、高速のスラグがライフリングされたバレルをわずか半インチ移動した後、静止状態(ゼロ)の回転数から時計回りに50,000rpmまで強制回転させられ、発生するトルクが増加したために起こるものです。

すべての作用には反作用がある。つまり、反動で銃口が高く跳ね上がり、銃口は左側にねじれる。右ねじれの銃身とは逆の方向になります。

一度にあなたの射撃はレスト射撃のグループから2 3/4″外れた10時の位置に着弾しているのです。

左手のグリップを少しでも離すと、同じような反応が返ってきます。だから、スラッグガンの場合、グループサイズの60%以上を左手でコントロールすることになるのです。そのため、フォアアームを持たないレストでスラッグガンをゼロにし、フィールドでそれを持ちながら狩りをするのは、確実に失敗です。2つのインパクトポイントは劇的なまでに変化します。

この問題を解決する唯一の方法は、反動の強い弾を撃つときに、より強く、より安定的に銃を保持することです。

もしライトフィールズ社の「セイムサイト・アキュラシー・システム」を利用する場合は、銃の両端を常に同じように握り、まるでマグナム弾のようにしなければならないのです

https://www.tarhunt.com/zeroing/

最後に

このような具体的な情報は助かる。

スラッグ弾頭が重いのでトルクの影響が馬鹿にならないというのは、実体験の謎が解けてすっきりした。Federalでゼロインした状態だと、なぜかDUPOは右へ、ビスマスマグナムは左へずれてしまう現象を確認していた。ライフルマンだと「安定したフリンチングが原因」と分析されるだろう。弾頭が軽く(200gr未満)、銃身内加速時間(dwell time)の短いライフルだとフリンチングが大きな要因になるからだ。しかし、弾ごとに左右に振り分けられるのは謎だったので、これで合点がいった気がする。でも50,000rpmってほんとかな??とは思うけど。。。サベージのライフリングのツイストレートって1/24だったから計算はできるだろうけど、いまはいいか。。。(2000fpsの弾が24インチで一回転だと、だいたい60,000rpmだった。毎秒1000回転くらい)

あとは左手が射撃のコントロールに占める割合の大きさが思ったより大きい。60%はなかなかだ。この辺はまだ上手くできていないので要練習だなと思う。数字の根拠は謎だからこれはランディさんの体感かもしれんけど。

スコープはそうだろうな。。。微妙なスコープではスラッグの反動に耐えられず、ゼロインや練習をしているうちに、ずれてくるだろう。永遠に終わらないゼロインに陥りそうだ。

せっかくランディさんがRSGでの100yd 1″グルーピングの心得を書いてくれているのだから、できるだけ意識して練習したいものである。

レスト射撃の時の銃の保持については、またいずれ別記事にて。

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