非鉛弾頭素材について考える

Last Updated 2022年6月10日

弾の供給不安定に振り回されて、いい加減参った。とにかく手に入らないし、値段も上がる一方。

ハンドロード、リロードはどう考えてもめんどくさい。そもそもサボットスラッグのリロードが一般的でなく情報が少ない。勝算もよくわからないのに、一度手をつけて道具を買ったらやるしかない。かなり調査が要る。

散弾銃用の火薬と雷管は国内でそれなりに手に入る。という事は、基本的には弾頭さえなんとかなれば射撃できるという事だ。

自分の銃はハーフライフルとはいえ、散弾銃の類だ。しかもサボットに収まりさえすれば、極論なんでもぶっ放せる。例えば止め刺しなんて、M8のボルトとナットでいいんでないか??

それは極論として、真面目に非鉛弾頭について考えてみよう。

理想の弾頭

非鉛弾頭に必要な要素はなんだろう?少なくとも、いまのFederal P209TCと似たような性質がいい。完全に同じとは行かないが、200ヤードくらいまで真っ直ぐ飛べばよい。威力は難しいかもしれない…。Federal弾頭はいい感じにマッシュルーミングするようにホローポイント+切れ目が入っている。再現は難しそうだ。とりあえず…

1.柔らかく低融点の金属

2.同じくらいの弾頭重量

3.いい感じの弾道係数

こんなところか?

素材決定

結論から言うとビスマス。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/75/Bi-crystal.jpg
Wikipediaよりhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/75/Bi-crystal.jpg

弾頭素材で耳にする各種金属の物性や価格(Amazon調べ)を比較してみた。

スズ

ビスマス

鉛が如何に優秀か。安い上に重くて柔らかい。そして、鉛の代替素材が銅なのは、比重が重いこと、毒性がないこと、と思っていたが、至近距離でマグナム弾による効果を得るためらしい(https://www.fareast-gun.co.jp/column/2013/04/post-4.html)。それなら柔らかく重いビスマスを無毒性弾頭として使わない理由がわかった。硬くなければならないのだ。

そのまま、他の口径にも銅が使われるのは、同一の製造ラインでモールドだけ換えればいいからだろうか??しかしそれにしても高い…。昨今の金属価格上昇もさる事ながら、高い融点や硬さから製造コストも高そうだ。

「ライフル&スラッグ射撃の談話室(http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm)」で2006~2007年ころに自作サボットスラッグ弾の研究が話題になり、様々な試行錯誤が個人によってなされていた。この諸先輩方の貴重な研究成果は大いに参考になる。このときはスズが採用されているがハンドリングの良さと価格が決め手であろうか。現在の価格ではどう考えてもビスマスが妥当な気がする。

硬さはブリネル硬度もビッカース硬度も本質的には似たようなもののはずなんだが、随分資料によってバラバラである。おそらく純度や熱処理で硬度が変わってしまうので、幅があるのだろう。何れにせよ、ビスマスはスズよりやや硬いくらいで、鉛の2~3倍程度と見積もるとしよう。数十倍硬い銅よりマシだ。

以上より非鉛弾頭用素材はビスマスにするのがよさそうだ。

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